キシリトールについて - 虫歯予防効果や効果的な食べ方など

こんにちは、大阪市中央区谷町の歯科医院 ちかファミリー歯科+kids です。

いつも、 ちかファミリー歯科+kids のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

「キシリトールガムって、虫歯予防に効果ありますか?」

と尋ねられることがあります。

そこで今回は、キシリトールについてや、キシリトールガムの虫歯予防効果や効果的な噛むタイミングなどについて述べたいと思います。

●キシリトールとは

キシリトールは主に白樺や樫の木などに含まれる、キシラン・ヘミセルロースという成分を原材料に作られた、天然の甘味料です。その甘みは砂糖と同程度にもかかわらず、カロリーはその4分の3しかないことが特徴です。

厚生労働省より食品添加物として認可されているほか、世界保健機関(WHO)や 国連食糧農業機関(FAO)もその効果を認めています。

●キシリトールの虫歯予防効果

フィンランドでは、歯磨きやフッ素の他にキシリトールを食後に摂ることで、国民の虫歯を激減させることができました。このことから、キシリトールは虫歯予防に効果があると考えられています。

歯の健康を守る手段は、基本的には適切なブラッシングやフッ素の応用、規則正しい食生活、定期検診などです。キシリトールの応用だけでは、虫歯予防につながりません。しかし、併用することで虫歯予防効果はかなり向上するので、歯科的にはとても有効な甘味料と言えるでしょう。

虫歯にならない甘味料であれば、他にもいろいろありますが、虫歯予防を考えるとキシリトールが最も効果的です。

●キシリトールの効果

その働きは以下の3つであり、これらすべての効果があるのはキシリトールだけです。

  1. プラーク(歯垢)中の虫歯菌(ミュータンス菌)を減少させる。
    キシリトールには、この虫歯菌の働きを抑える働きもあります。
    糖類をえさとするミュータンス菌はキシリトールをエネルギーにすることができず死んでしまいます。
  2. 歯の再石灰化を助ける。
    ミュータンス菌は砂糖をえさにして、酸を作り出しています。
    この酸によって、歯が溶けていくことを脱灰といい、その結果虫歯になります。
    唾液には酸をなくそうとする治癒力があり、それを再石灰化といいます。
    キシリトールをえさにできないミュータンス菌は、酸をつくることもありません。
    酸性度が下がらなければ、歯の表面は脱灰を起こしません。 また、唾液による再石灰も効率的にはたらく環境になるのです。
  3. 唾液の分泌を促してくれる
    キシリトールのひんやりとした冷涼感と、ガムを噛む効果で、唾液の出る量が多くなります。
    唾液は口の中をきれいにしてくれる効果があり、再石灰化とともに、虫歯菌を洗浄する効果もあります。
    お口の健康を保つ上では必要不可欠なのです。

●虫歯予防のためのキシリトールガムの効果的な食べ方について

1日3回、毎食後にかむのが効果的です。

歯磨きの効果を高めるためには、歯磨き前が良いでしょう。一方、歯を強くすることを期待するのであれば、歯磨き後もおすすめです。

これはどちらでも構いません。

いづれにしても、キシリトールの虫歯予防効果を十分に発揮させるのであれば、1日3回5分程度、3ヶ月以上、毎日続けることが大切です。

毎食後に追加して、就寝前に摂取するのも有効です。

ただし注意していただきたいのは、キシリトールガムを噛めば歯磨きをしなくて良いということは決してありません。キシリトールはあくまで補助的に使うものです。正しい歯磨きができた上でキシリトールを摂取することで予防効果が期待できるのです。

●虫歯予防に効果のあるキシリトール製品

キシリトール製品を選ぶ時には、その成分分析表や栄養成分表を確認して、キシリトール100%や糖質0gとなっているものを選んでください。

市販の「キシリトール」と表示されている製品の中には、キシリトールが含まれているものの、その比率が低く、キシリトールの効果があまり期待できないものもありますのでご注意ください。

歯科専用のキシリトールと市販の商品の1番大きな違いは、"キシリトールの含有量"です!
歯科専用品のキシリトールには、甘味料としてキシリトールが100%配合されており、キシリトール以外の甘味料は含まれていません。 ですが、市販品ではキシリトール以外にも糖質が含まれているため、キシリトールの効果を十分に期待することができません。

おすすめはキシリトール100%

当歯科医院で扱うキシリトール商品はキシリトール100%です。

下記の商品は、当歯科医院で取り扱っているキシリトール入りの歯科専用の商品ですので、気になる方はお気軽に受付にてお問い合わせください。

○ キシリトールタブレット(歯科専用)


○ リカルチョコレート(歯科専用)


○ 歯医者さんからのリカルグミ(歯科専用)

○キシリの力(歯科専用)

まとめ

キシリトールを摂取するだけでは、虫歯予防の効果は期待できません。

虫歯から歯を守るためには、正しく歯を磨いたり、お砂糖の入った飲食物の摂り方に注意し、定期検診を受けることが大切です。その上でキシリトールやフッ素などをうまく使って、より効果的に虫歯予防を行いましょう。

 


 

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